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- 読者は,実際にそれを使ってみたり,あるいは,自分で考えたりして,個々に自分が使いたいと思うものを使えば良いだろう。
佐々木俊尚氏の著書は,刊行されるとすぐに読んでいる。インターネットが急速に変化を遂げている現代においては,必読の書といえる。現に,ネットはたった2,3年で,その技術や性能だけでなく,世の中の位置づけそのものが変化しているといえる。そのような現代において,単にソフトウェアやハードウェアの使い方に留まらず,それをしっかりと理解した上で,それが社会にどのように還元されるのかを,この本は徹底的に追究している。また,私はそのような著者の取り組みをとても尊敬し,共感している。 そして,私がこの本で学んだのは次のような点である。
1.最初は「いたずらに電話がかかってくるのではないか」と考えもしたが,約5年の間に一度もいたずら電話がかかってくることはなかったし,直接家に訪ねてくるような人も一人もいなかった。 →これはネットに住所・氏名・電話番号・携帯電話番号すべてを記載した著者の意見である。さすがに私もここまでする勇気はないが,これは本当の話だと思う。なぜなら,私自身ネットに名前を公開してもう3年くらいになるが,何か悪意のいたずらをされたことは皆無と言っていい。もちろん,迷惑メールは,Gmailのスパムフィルタで除去しているので,メールアドレスの公開もまったく問題ない。さらに言えば,私はこの本を読んで,自分の顔写真をネットに公開することにした。2010年の現時点において,ネットに自分のアイデンティティを公開していないことを,とても恥ずかしく感じたからだ。この本を読んでその意識はとても強くなった。 2.「ブログは情報発信ツールではなく,ある程度不特定多数の一定の広がりを持つと情報収集ツールになる」 →これは私も他の本で読んだ。「グーグル的思考/ジェフ・ジャービス (著), 早野 依子 (翻訳)」にも同じようなことが書いてあった。今まさに全盛の検索エンジンは,これから先10年で終わりを告げ,そのころには,自分のブログや他人のブログを介して,情報を収集することになるであろうという予測である。これは僕も確信している。現時点では,検索エンジンの検索結果が最も信頼できる情報であることは言うまでもないが,これから先,ほとんどの人達が情報を発信するようになれば,自分の身近な人からの情報の方が,信頼度が増すことは言うまでもないことだ。今後は自分が知っていたり,直接会ったことのある人のブログを介して,より確かな情報が得られるようになるだろう。 3.mixi などの閉じた空間で,特定の少数に向けて記事を書いていては人とのつながりは広がらない。 →私はもともとmixiに対して懐疑的だった。なぜなら,mixiは,仲の良い友達とこっそりやるひそひそ話となんら変わらないからである。そんなものに,世の中を変える力などあるはずがない。もちろん,以前は「ネットは危険」とか「名前を晒すと危ない」などという恐怖感があったから,安心と引き替えに,mixiは存在していたのであろうことは理解できる。しかし,その発想の根源的なもの自体が,私は好きではなかった。 4.まずはブログでもいいので,自分の公式サイトを作り,メタタグと呼ばれる検索エンジンが情報を読み込む際に参照する情報欄に自分の名前を埋め込む。 →これは,すぐやった。 5.SBIビジネス →これは自分のプロフィールが一覧できるサイト。私も試しに登録してやってみた。自分の履歴書をとても簡単に作ることが出来る。作っていてとても楽しかった。何かに有効に活用できればと思う。是非,SBIビジネスのサイトで「長谷川純一」と検索してみてください。 6.ネット上できちんと自分を宣伝して,一般的な社会からの信頼を得て仕事を請け負っていくような方向にこれから日本は進んでいくべきだし,実際にもうネット業界などではそうなりつつある。 →本当にその通りである。会社という組織は,いずれなくなる。上司や部下などという上下関係のもとで,部下をこき使ったり,上司にこき使われたりするのは,本当にうんざりする。
以上である。さらに付け加えると,この本は一般人に比べると,とても最先端の内容になっている。だから,この本に書かれていることが,これから先本当にそうなるかというのは,100%確実なことではない。私自身,ツィッターに関しては,本当にこれから普及するのか,怪しい気もする。しかし,そのようなことを恐れず,著者が考えたことが,歯に衣を着せずに述べられているのが,この本の良いところでもある。だから,読者は,実際にそれを使ってみたり,あるいは,自分で考えたりして,個々に自分が使いたいと思うものを使えば良いだろう。
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