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¥ 420

太陽の塔 (新潮文庫)

   京大5回生の森本は「研究」と称して自分を振った女の子の後を日々つけ回していた。男臭い妄想の世界にどっぷりとつかった彼は、カップルを憎悪する女っ気のない友人たちとクリスマス打倒を目指しておかしな計画を立てるのだが…。

   2003年のファンタジーノベル大賞を受賞した本書は、読み手をとことん笑わせてくれる抱腹絶倒の物語だ。文体は古風でごつごつした印象を与えるものの、それに慣れるころには一文一文に笑いが止まらなくなり、主人公やその友人たちのとてつもないバカっぷりが愛らしくなるだろう。登場する男は皆個性的で、インパクトの強い変人ばかり。主人公につきまとわれる女子大生も普通ではなく、言葉遣いも行動も完全にズレていて、アニメのキャラクターのようなぶっ飛んだ魅力がある。物語のクライマックスまでたどり着いた読者にはさらなる大混乱が待っている。そのばかばかしさのスケールにとにかく圧倒されるはずだ。

   男的な妄想をテーマにしながらも、読み手の性別を選ばないのも魅力のひとつだ。賞の選考委員である小谷真理に「一番強烈で、一番笑いこけた作品」と言わしめた本書。一歩間違えれば単なるストーカーの独白に終わりかねない設定だが、そんないかがわしい行為ですらジョークに変えるほどの力がこの作品にはある。

   また、ユーモアに満ち満ちた物語の中に、詩的な美しい描写が織り込まれているのにも注目したい。突然そうした穏やかな文章に出会うことで、読み手は台風の目に入ったかのような静けさに包まれ、著者の文体に独特の温かみを感じることができるのだ。ユーモアばかりが注目されるが、そんな絶妙なバランス感覚こそが著者の本当の才能なのかもしれない。(小尾慶一)

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  • 森美ワールドの原点。作品としてはいまいちだが、作者の才能を見いだした選者に拍手。
    「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」の原点となる作品。森美氏の処女作でファンタジー大賞の受賞作だが、ファンタジーではなくいわゆるもんもんとした大学生活の鬱屈した思いを吐露した私小説的な作品である.後に続く2作のベースは本作でもう出来上がっていて、エンターテイメントとして洗練させたものが、四畳半であり、乙女である.本作はひたすら若さ故の鬱屈した思いが述べられ、ストーリーがなく作品としては今ひとつだが、その独特な文体、および奔放なイマジネーションにあふれており、このようなゴツゴツとした原石のような作品から森見登美彦という作家を発掘した編集者には拍手を送りたい.


¥ 660

竜馬がゆく〈7〉 (文春文庫)

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  • 何度読み返しても勇気が湧いてくる
    青春時代によんだ竜馬には多感な時代の感じ方があり、大学生活に大きな夢を感じ、また、会社で要職について経営を支える人間の一人になったとき、時代の流れ、人の用い方、大きな決断をせまられた時、自分なりの考え方の根底となるヒントや姿勢をたくさん教わった本です。座右の書の一冊です。


¥ 1,428

君と会えたから・・・

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  • 学生時代にぜひとも読みたかった!
    みなさんのレビューを見て、読んでみました。
    多分、学生の時に呼んでいたら目から鱗だろう思います。
    齢40を超えた自分には、超感動!というほどではありません。
    が、著者のあとがきにはほろっと来てしまいました。
    良書だと思います。
    今の学生達に広く読んでほしいですね。
    自分の娘がもっと大きくなったときに読ませようと思います。


¥ 998

水木しげるのラバウル戦記 (ちくま文庫)

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  • 絵が最高!
    カバー絵からしてウケる。この顔……。

    写実的な背景と、漫画的な人間という組み合わせは、

    アシスタントだったつげ義春が受け継いだ技法(たぶん)。

    一番感動したのは、

    巨大な野ブタに対して短刀一本・フンドシ一枚で闘う様。

    ファンタジーの世界としか考えられないような描写だが、

    水木しげるさんの実体験。

    現代人には超えられない高齢者の経験値の高さを痛感させられる。

    熱い青春時代、うらやましい!


¥ 660

竜馬がゆく〈8〉 (文春文庫)

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  • 大変勉強になりました。
     どうも日本史、さらに近代史(幕末史)はとんと弱くって大学受験も世界史だったのでこの時代の天下国家など語れませんでしたが、NHK大河ドラマの影響をモロに受けて読み始めました。ようやく最終8巻目に至り、壮大な幕末の全景を知るにあたって、圧倒的なその取材能力に感激を受けた。TVが展開をしていくのか楽しみではあるが、あくまでも坂本竜馬を通して考えた幕末の歴史ということで考えるべきかな。あとがきにもあったように昔から坂本竜馬が注目・評価されていたのではない訳で、英雄好みの日本人の理想にピタリとはまって出来上がっていった人物像なのでしょう。個人的には竜馬よりも勝海舟や中岡慎太郎のほうが凄いんじゃないか?などと思える部分もあるなと読後に感じました。

     でも大政奉還や船中八策などを読むと事実だけに感服せざるを得ないですね。いままで竜馬を演じた役者は多くありますが、本を読んだ後では適役が一人もいなかったことに気がついた。それほど特異な人間だったのでしょう、司馬遼太郎の人物表現も素晴らしいですね。間違っても福山雅治や武田鉄也を頭に描かないようにね。誰がいいのかねぇ・・・。


¥ 588

まちがったっていいじゃないか (ちくま文庫)

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  • 安心させてもらえた本です
    若い頃に森先生の本を拝見して、数学者という敬遠しがちな分野の偉い先生が、こんなに分かりやすくいろいろな考え方や生き方のヒントを与えてくれることになぜか安心感を覚えた記憶があります。

    この本にはそのエッセンスがあると思います。


¥ 660

竜馬がゆく〈6〉 (文春文庫)

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  • このシリーズ最高の傑作
    この六巻はこれまで読んできた中でも最高の場面で、これまでの出来事は、この巻のためにあったのではないかと思うほど、良くできています。
    小説なので、まるでドラマのような展開といっては変ですが、龍馬のやること、なす事全てが痛快です。

    幕末に多くの人が思っても、なかなか実現しなかった薩摩と長州の同盟をやり遂げるところがなんと言っても、最大のできごとのように思います。
    幕府に対抗できる力を持ちながら、お互いに憎み合っていた両藩をどうすれば、結びつけることができるのかというところが、最大の見所でした。
    しかし、読んでいるうちに、もしかして龍馬はある種の天才ではないかと感じるところがいくつもありました。

    何事をなすにしても、時期というものがあるというのが、その一つです。
    機が熟すという言葉がありますが、龍馬自身は変な例えでこのことを言っています。

    雨乞いをするのにも、天気の様子を見て、そろそろ雨が降りそうだということを、調べ上げてから、ほどよいころに雨乞いをするから、祈とう師は偉いというような話です。
    薩摩と長州も同盟を結ぶには、まず素地を作り上げ、お互いの気持ちがうち解けることができるような状況を作ってこそ、成し遂げることができるということを述べています。
    ただ単に、思想や信念だけでは人は動かないと言うことを、見抜いていたのだと思います。

    それでも、なかなかうち解けようとしなかった西郷隆盛と桂小五郎の手を握らせたのは、龍馬の人格としか言いようがないように思います。
    長州へ帰るといってすねていた桂小五郎をなだめ、長州に手をさしのべようとしない、西郷隆盛をしかり、心をうち解けさせようとしたのです。
    理屈ではない、感情の問題を見事に解決し、この薩長同盟は見事に完結できたのだと思います。
    このことが、歴史的に見ると、幕府が解体に向かう大きな転換点であったというように、描かれています。

    長州だけでは、とても強大な幕府の軍隊にはかなわなかったことでしょう。
    後ろで薩摩が長州を支え、龍馬を中心にした浪士たちが間に入って、機敏な動きをしていた様子が、見事に描かれています。

    司馬遼太郎さんは、この本の中で、「一介の浪士から出たこのひとことの不思議さを書こうとして、筆者は三千枚ちかくの枚数を費やしてきたように思われる。事の成るならざるは、それを言う人間による、ということを、この若者によって筆者は考えようとした」と書いています。


¥ 660

竜馬がゆく〈2〉 (文春文庫)

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  • 竜馬がゆく
    益々はまってきました。竜馬の人間性、影響力、やはり魅力的です。さあ、いよいよ脱藩し、今後の展開が楽しみ!

word | 竜馬 | 魅力 | 楽しみ | 人間 | more | 影響 | 展開 | 脱藩 | |

¥ 660

竜馬がゆく〈5〉 (文春文庫)

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  • 幕末を舞台に、日本人の精神文化と魂を語る。
    時代を動かした竜馬の魅力、27年前に読んだ『竜馬がゆく』(五)、薩摩藩の西郷隆盛と、竜馬が初めて出会った名場面がある。

    薩摩藩邸で、竜馬が鈴虫を取って、その鈴虫を、西郷が虫籠に大切にする。
    次に会う時も、鈴虫がいるように気配りをする西郷の気持ちと、それを読み取る竜馬の心情が、動乱の幕末を命がけで戦って生きている二人の男の姿を見せてくれました。

    『竜馬がゆく』を読んで思ったのは、優れた人との出会いを求めて、日本中を歩き回った竜馬である。
    それと、藩主に対して「意見書」を書く情熱的な若者たちから、時代を読み取ろうする姿勢は、時代を超えて共通するものがある。

    20代、30代の若者たちが、それぞれの信じる道のために、幕末に命を落とした歴史に心が揺れ動かされた。
    司馬遼太郎から、日本人の伝統的な意識を学ぶ最高傑作『竜馬がゆく』である。

word | 主義 | 時勢 | 目的 | 利用 | 犠牲 | 自分 | 感情 | 私欲 | |

¥ 660

竜馬がゆく〈4〉 (文春文庫)

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  • 明治維新が始まろうとする鼓動が聞こえるようだ。
    いよいよ倒幕を目指した明治維新が始まろうとする。竜馬は、一点の迷いもないようで水を得た魚のようにスイスイと動きまわる。その様子が軽やかな描写であり興味深く読んだ。

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