DVD > ジャンル別 > 外国映画 > ドラマ > ヒューマン

¥ 3,990

マグダレンの祈り [DVD]

  • 1960年代のアイルランドの頑迷さ
    1960年代のアイルランドを舞台にしているそうです。
    私が生まれている頃のアイルランドで、このような頑迷な古さが存在していたとは信じられませんでした。

    リアルな50年前の現代です。
    アメリカだったらもっと開放的なんだと思います。

    神職に仕えている人の頑迷さは、教皇ピウス9世を彷彿させます。

    「ユダヤ教徒の子供を両親から拉致して、更にはキリスト教徒として育て神父にしてしまうことで、この事件に対してニューヨークタイムズ紙は、20回にわたる教皇ピウス9世批判のキャンペーン報道も展開していたそうです」

    本末転倒、角を矯めて牛を殺すような宗教観です。

    またそれを映画にしているオープンな自由も持ち合わせています。

    とても興味深く、拝見できます。


    小宮山隆央
  • 映画で事件を取り上げると‥‥なぁ
    問題がある事柄なのかもしれませんが、この映画を見て他の資料を調べることもなく受け入れるのは危ない気がします。映画では監督の目を通して事件がフィルムに焼きつくので、他の視点、考えなど抜け落ちる部分がたくさん出てきます。自分はこの修道院の実情を知らないのでなんともいえませんが、更正施設は現実に必要だと思いますし、この出演者のもとになっている人たちが本当にまともな人か、悪くないかも分かりません。
    映画はというと、どろどろしたイジメ映画になっていて作品として及第点ほどでした。役者も特筆して上手いわけではないので。表紙の女の子も美人だし演技も悪くは無いのですが、及第点以上ではありません。『ブラス!』とかもそうですけど、政治主張ばかり主眼になると映画が宣伝の媒体にしかならなくて嫌いです。
  • 修道院という名の刑務所
    この映画を観進めて行くうちに『カッコーの巣の上で』と設定がよく似ていることに気がついた。『カッコー…』における婦長の横暴ぶりはそのまま本作品の修道院長の姿と重なるし、権力に立ち向かう反骨精神も映画の随所に描かれている。

    レイプ、奔放、出産の罪(?)により3人の少女が送られた先は、修道院という名の女囚刑務所だった。朝から晩まで洗濯をやらされ、作業中の私語は一切禁止、脱走しようものなら鞭打ち&刈上げの刑が待っている。修道女たちの暇つぶしにヌード品評会が行われ、なまぐさ神父の手なぐさみにさせられる毎日だ。「いったい私が何をしたっていうの?」極悪非道な修道女たちの前では、少女たちの悲痛な叫びも神には届かない。

    劇中、『聖メリーの瞳』というヤラセ映画をみんなで鑑賞するシーンが登場する。院長の白々しいあいさつに対し、顔に張り付いたような笑みを浮かべる修道女たちの顔が印象的だ。能無役員にゴマをするどこかの会社の管理職と瓜二つである。それを見つめる少女たちの白けた眼差しは、イングリッド・バーグマンの演技の向こうに、欺瞞に満ちた宗教の裏の姿を見通していたにちがいない。

    しかし、よくもまあこれだけ宗教(カソリック)を醜くこきおろせたなぁと思うほどの院長たちの非道ぶりが、これでもかと描かれている。『カッコー…』におけるチーフのようなスカッとするラストを期待して見守っていたが、ドキュメンタリーの制約を受けた本作品のラストは少女たちのその後を伝えるに留まっている。途中までのインパクトの強いシークエンスに比べると、締めくくりの弱さがどうしても目立ってしまう作品だ。
  • 知っておいたほうがいい内容
    ですが最初はレンタルでいいと思います。暗いですし、気分が重くなります。
    賞をとったほどなので内容は保証できます。いつでも観たいかといえば疑問です。
    三人の女性が主人公ですが、この映画は脇役のほうが強烈です。
    主人公達は、現代なら不当収容もいいところで、感覚もごく一般的で感情移入しやすい。
    弟が迎えに来た時に見せる怒りなど、その通りだと画面に言いたくなるほど。
    しかしこの映画には一生出て来ないで終わる仲間がいます。さらに修道院の女院長。
    偽善にみちたすました口調。妙に目が黒々しておちょぼ口。
    優しい雰囲気すら感じさせるのですが、悪魔祓いをする霊媒師が狂ったごとくやることは残酷。
    外面はいいのに、裏側でドメスティックバイオレンスをする教師や家族などを体験したことのある人は、
    観れば苦く感じるでしょう。信者を世間から隔離する宗教団体にも似ています。N刑務所では
    囚人の虐待がニュースになりました。
    映画は過去にあった施設のことですが、現代にも通じる。
    「あらゆる施設に内部公開する義務を与えよ」とこの映画を見るといいたくなります。
  • 目をそむけてはいけない現実
    本の方を先に読んでいたのですが、DVDとは全く違う内容でした。
    本は実際にそこで働いていた看護婦さんが、素朴なだけにリアリティーのある文章でそこに起こった出来事を書いていただけに、最初、映画を見た時にはドラマティックにしすぎなのでは?と思ってしまいました。

    ですが、その内容というのは特典映像にも納められている3人の女性が実際に体験したことをもとに作られていたのです。
    現代で自由に生きている私にとって、こんなことが起こっていいの?という衝撃が強かったのですが、アイルランドではつい最近までこのような修道院が運営されていたのです・・・。

    実際に何が起こっていたのか全くわからない程、性的に無知であった少女たちが、理由もわからず修道院に押し込められ、虐待のような状況で何年も生活を
    していかなければならなかったのは、なぜなのでしょう。

    これが事実であるということと、そこにいた女性たちが今も心に傷を負って生活をしているということ、そういうことから同じ女性として目をそらしてはいけないと感じました。

    エピソードの元となった実在の女性たちが出演されているドキュメンタリーも特典としてついています。そこに出るということはどれだけの勇気を必要としたことでしょう。その重みをかみ締めてみていただきたいと思います。
    特典映像だけでも見る価値が高いと思います。


DVD > ジャンル別 > 外国映画 > ドラマ > ヒューマン
リンク


SEOツール